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【1日で巡れる】豊田市の歴史×絶景を楽しむ“ゆる登城ルート”完全マップ

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はじめまして、もしくは、こんにちは。
“日常をちょっと脱線するのが得意”YUKAです。
写真と地図とおしゃべりを詰めこんで、
今日も“どこかちょっと行きたくなる場所”をご紹介します◎

⇛書いている人

はじめまして!
もしくは、こんにちは。

“日常をちょっと脱線するのが得意”YUKAです。
写真と地図とおしゃべりを詰めこんで、
今日も“どこかちょっと行きたくなる場所”をご紹介します◎

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「お城って、歴史好きの人が行く場所」って思ってました。でも、ある日ふらっと立ち寄ってみたら……あれ? 空気がやわらかい。木漏れ日が心地いい。写真がいい感じに撮れる。なんだか、思ってたのと違う。

石垣に腰かけておにぎりを食べてたら、お堀の跡に野良猫がぬっと登場。急に“殿”の気分です。そんな具合で、気づけばすっかり居心地のよさにハマっていました。

いつもとちょっと違う道を歩くだけで、見えるものが変わる。そんな“ゆるくて深い”時間が、豊田には隠れています。

今回は、カメラ片手でも、気分まかせでも楽しめる、豊田の「ゆる登城」をご紹介します。肩の力、抜いてどうぞ。

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目次

豊田市の城跡といえばここ!挙母城跡で歴史と絶景にふれる

七州城と桜城、2つの物語が重なる場所

豊田市中心部、童子山の一角にたたずむ挙母城跡。ここは、江戸時代に内藤家が治めた挙母藩の中枢だった場所です。現在は静かな公園として親しまれていますが、かつては「七州城」と呼ばれた立派な城がありました。この名前、「三河・遠江・信濃・美濃・飛騨・尾張・伊勢」の七つの国を望める…という、ちょっと大げさな伝承に由来しています。言ったもん勝ちの時代、嫌いじゃありません。

さらに面白いのが、挙母城の前身とも言える「桜城」の存在。宝暦6年(1756年)、内藤政苗が築こうとしたものの、矢作川の気まぐれな氾濫に何度も悩まされ、完成を断念。その痕跡が、いまの「桜城址公園」に残されています。石垣の上に「宝暦七年丑年櫓台築造」と彫られた石がぽつんとあるのですが、それがとてもリアルで、江戸時代の“作りかけの夢”を今に伝えています。

挙母城(七州城)の基本情報
所在地〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町
アクセス 名鉄豊田市駅から徒歩15分
愛知環状鉄道新豊田駅から徒歩15分
桜城(桜城址公園)の基本情報
所在地〒471-0024 愛知県豊田市元城町1-50
アクセス 名鉄三河線・豊田線「豊田市」駅下車、徒歩約7分
東名高速道路「豊田IC」より約15分

春は必見!桜が彩る城址公園の風景

桜城址公園の春、これは本当に特別です。名前に“桜”がつくだけあって、咲き誇るソメイヨシノがまるで満開ののれんのように枝を広げて、来る人を迎えてくれます。歴史的な石垣を背景に咲く桜は、まるでタイムスリップしたような情景。ピクニックシートを広げたファミリーや、カメラ片手にうっとりしている人たちを見かけると、桜が「春の風物詩」から「市民の記憶」になっていることを感じます。

そしてこの一帯、実は豊田市美術館とも隣接しています。建築の名手・谷口吉生氏が設計した現代建築と、桜と、歴史遺構。この並びを“豊田の三位一体”と呼びたいくらいのバランスです。

豊田市美術館と城跡が融合する文化ゾーン

挙母城跡の本丸跡地に立つのが、豊田市美術館。ここ、ただの“美術館”では終わりません。1978年に復元された隅櫓や、寺部城から移築された「又日亭(ゆうじつてい)」が、美術館の敷地内に違和感なく溶け込んでいるのです。

「アート×歴史×茶室」という、にわかに想像しにくい組み合わせですが、実際に訪れると驚くほど自然。この静かな文化の空間が、かつての城郭の緊張感をやわらげ、現代人の感性にぴたりと寄り添ってくれるようです。こういう“今と昔の混ざり方”、私はとても好きです。

発掘調査で見えてきた“ほんとうの歴史”

近年の発掘調査で、桜城に「本丸がなかった」という定説が揺らぎました。2023年に新たに見つかった石垣遺構によって、「実はここが本丸だったのでは…?」という説が急浮上。まだ研究途中ではありますが、地域の歴史観が少しずつ書き換わる予感がしています。

歴史って、完成されたものだと思われがちですが、実際はいつだって“今”更新されているんだなあと、こういう話を聞くと感じます。まるで、長年つけていた日記の裏表紙から、新しいページがひょっこり現れたような気持ちになります。

隅櫓が映える!SNSで話題のフォトポイント

豊田市美術館の一角、白壁と黒瓦の「隅櫓」は、見事に“映え”の役割を担っています。桜や紅葉と合わせてフレームに収めれば、それだけで一枚の絵画のよう。特に春の満開シーズンは、石垣の下から見上げる構図が人気で、スマホを構える人が後を絶ちません。

内部は公開されていないものの、外から眺めるだけでもその造形美にはうなるものがあります。美術館の帰り道に、ふと視界の端にこの櫓が映ると、「豊田って、ほんと見応えある町だなあ」と思わずつぶやいてしまう。そんな余韻が、街歩きの最後まで残ってくれる場所です。

ここまでで、挙母城跡が“ただの公園”ではなく、歴史とアート、季節の彩りまでもが重なる特別な場所だということが、少しでも伝わったら嬉しいです。このあとは、もう少し感覚寄りの話に触れていきます。癒されて、撮りたくなる、あの空気感について。

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そんな声もよく聞きます。

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癒し×映えが両立する、とっておきの城跡体験

撮るならいつ?時間帯と季節別のおすすめ

同じ場所なのに、時間帯や季節が変わるとまったく違う顔を見せてくれるのが、豊田市の城跡の面白いところ。桜城址公園の春は、言わずと知れた桜の名所。3月下旬から4月上旬にかけて、ソメイヨシノが石垣の上から枝を伸ばし、ピンクの雲のように咲き広がります。朝のうっすら霞んだ光の中、桜を背景に隅櫓を撮ると、写真にも風が写り込んだような雰囲気になります。

秋なら、香嵐渓と足助城が主役です。11月中旬から下旬、燃えるような紅葉に包まれた山道を登って足助城にたどり着くと、戦国の空気と紅葉の静けさが同時に降りてきます。夕方、光が山の斜面をなでるように差し込む時間帯は、自然が計算してつくった陰影ショーのよう。

夜も見逃せません。水源公園では、桜の時期に「水源桜まつり」として夜桜のライトアップを実施(開催時間は日没から21時まで)。秋は松平郷で「天下泰平の竹あかり」が開催され、竹灯籠のゆらめきが歴史と溶け合います。カメラの設定をいじる手が止まらなくなる夜です。

カメラ女子・歴史好き・推し旅…楽しみ方は自由

豊田市の城跡、どう楽しむかに正解はありません。たとえばカメラ片手に花や紅葉を撮る“カメラ女子”なら、構図に困らない被写体があちこちに。隅櫓の斜めアングルや、石垣越しに広がる桜は特に人気です。

歴史好きにとっては、挙母城跡から足助城、そして松平郷までを1本の線でつなぐと、豊田の“武家の記憶”が立ち上がってきます。江戸の静けさと戦国の荒々しさを、わずか数キロの距離で行ったり来たりできるのは、この地域ならでは。

足助城(真弓山)の基本情報
所在地〒444-2424 愛知県豊田市足助町須沢39-2
アクセス 名鉄豊田線「浄水」駅より、とよたおいでんバスに乗換え「一の谷口」バス停下車、徒歩約40分
猿投グリーンロード「力石IC」より約20分

最近では“推し旅”の目的地として城跡を訪れる人も増えています。好きな作品の聖地に似た雰囲気の場所を探したり、写真にこだわりの小道具を入れてみたり。お城というテーマが、自由な楽しみ方の背景として機能しています。

人混みを避けて楽しめる静かなスポットたち

ゆったりと景色に浸りたい、という人にこそおすすめしたいのが、小原地区の市場城跡や、市街地から少し離れた丸根城跡。市場城跡は秋になると四季桜と紅葉が同時に楽しめる希少な場所。紅と白のコントラストが山肌に現れる光景は、写真よりも心に残ります。

丸根城跡は観光パンフレットに大きく載ることは少ないですが、その分静か。春には桜が咲き、誰にも急かされずに深呼吸できる時間が流れます。喧騒から一歩引いた空気の中で、城跡が語りかけてくるものがあります。

街中なのに異世界感、夜のライトアップ散策

夕暮れ以降の豊田市の城跡エリアは、別世界になります。たとえば水源公園の夜桜ライトアップ。2025年も例年通りの開催が予定されていて、21時までゆったり楽しめるのが魅力です。桜の隙間からこぼれる光と、川面に映るぼんやりした影。あえて言葉を足さずに、ただその場に身を置いていたくなる空間です。

松平郷の竹あかりは11月に開催。戦国武将・松平親氏の足跡が残る歴史の地に、静かな灯りが並ぶ様子は、イベントというより“儀式”のようにも感じます。撮影目的で訪れる人も多いですが、実際には五感で味わう体験の方が主役かもしれません。

“映え+学び”が叶う、お得感ある1日プラン

せっかくなら、見て終わりじゃなく、感じて残る1日にしたい。そんな人に向けて、おすすめの“1日で楽しめる”モデルがあります。

朝は桜城址公園で軽く散歩しつつ、豊田市美術館で建築とアートに触れてリズムを整えます。昼からは足助城へ。山の中腹まで登って、戦国時代の臨場感にどっぷり浸かります。そして夕方、香嵐渓で紅葉を楽しみながら、日が沈むとライトアップに切り替わる絶景へ。

09:00 桜城址公園を散策

桜や石垣が残る城跡公園で、ゆったりとした朝のひとときを。春はソメイヨシノが満開になり、写真映えスポットも多数。

10:00 豊田市美術館で建築とアートを満喫

挙母城跡に立つ市の文化拠点。隅櫓や又日亭など歴史遺構も残り、アートと歴史を一緒に楽しめる空間です。

12:00 市街地でランチ休憩

豊田市駅周辺でご当地グルメを楽しむ時間。五平餅や三州豚を使った料理が観光客にも人気です。

13:30 足助城で戦国気分を味わう

山城特有の構造を復元した足助城へ。櫓から見渡す景色や当時の暮らしを再現した展示で、歴史の臨場感にひたれます。

15:30 香嵐渓で紅葉や渓流美を堪能

秋なら香嵐渓の紅葉散策がおすすめ。川沿いの道を歩きながら、足助の古い町並みも合わせて楽しめます。

17:00〜21:00 夜のライトアップを満喫

春は水源公園の夜桜、秋は松平郷の竹あかりへ。幻想的な光の演出が、豊田市の1日をしっとり締めくくってくれます。

1日の中で、“写真映え”“知的な刺激”“心の静けさ”がすべて揃う。豊田市の城跡めぐりは、ただの歴史散策ではなく、自分のペースで“気分のチューニング”ができる贅沢な時間です。

次は、そんな豊田の城跡をさらに広げて楽しむ、“ゆる登城モデルコース”をご紹介します。山城のリアル感や、家康ゆかりの地に出会える、ちょっと大人の探検です。

スマホでも動画は撮れますが、あとで見返したときに「その場の音や空気感まで伝わってくる」と感じることは、実は意外と少ないものです。

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豊田の城跡をめぐる、ゆる登城モデルコース

戦国気分を体感!足助城のリアルな山城感

車で山道を進んでいくと、突然現れる木造の櫓(やぐら)と、杉林の中に息を潜めるように建つ長屋。ここは、豊田市足助町にある「足助城」。標高301メートルの真弓山に位置し、戦国時代に足助鈴木氏が拠点とした山城を、1989年に当時の様式そのままに復元したものです。全国でも数少ない“再現型の山城”として、山城ファンには密かな聖地になっています。

高櫓の上からは、足助の町並みと巴川の流れが一望でき、風が抜けると鎧武者の気配すら感じるような空気が流れます。復元された物見矢倉や厨(くりや)は、装飾に頼らず質実剛健なつくり。室町後期の山城がどれほど実用的だったのかを、五感で学べる貴重な場所です。

開城は9:00〜16:30(入城は16:00まで)、木曜日は休城日(ただしGW・11月を除く)。大人300円、中高生100円、小学生以下無料というのも、山城のくせに気前が良すぎる設定です。

松平郷で家康のルーツをたどる歴史旅

「徳川家康のふるさと」と言われると、岡崎の顔が浮かぶかもしれませんが、さらにそのルーツをたどるとたどり着くのが、豊田市松平町の「松平郷」。家康のご先祖・松平親氏がこの地に居を構えたことから、徳川家の出発点として知られています。

松平郷には、松平東照宮や高月院、松平城址といった史跡が静かに残されています。派手さはありませんが、どこを歩いても“原点回帰”という言葉がしっくりくる、しんとした空気が流れています。四季の彩りも豊かで、春の桜、初夏の花しょうぶ、秋の紅葉など、歴史と自然が自然体で共存しているのが印象的です。

公共交通でもアクセス可能で、豊田市駅から「とよたおいでんバス」に乗って「松平郷」で下車、徒歩約5分。駐車場も完備されています(普通車100台・大型バス10台)。

松平城(松平郷内)の基本情報
所在地〒444-2202 愛知県豊田市松平町
アクセス 名鉄豊田市駅より、とよたおいでんバス下山・豊田線に乗車、「松平郷」バス停下車、徒歩約10分
東海環状自動車道「豊田松平IC」より国道301号線経由で約10分

大給城からのパノラマ絶景で深呼吸

「おぎゅうじょう」と読みます。漢字のインパクトに反して、山頂から見える景色は非常におだやか。標高約300メートルの山の上に築かれた大給城跡は、松平家の一支流である大給松平家の居城として知られています。

現在は石垣や堀切、土塁などが残り、整備された登山道を歩いて城跡にたどり着くと、そこには視界を遮るもののないパノラマが広がっています。春は桜が咲き、秋は紅葉が色づく中、歴史的背景を思いながらひと息つけるスポットです。

「登山」と言っても、そこまで本格的な装備は不要。スニーカーと飲み物があれば十分楽しめるルートになっています。

大給城(大内町)の基本情報
所在地〒444-2217 愛知県豊田市大内町城下3
アクセス 名鉄三河線・豊田線「豊田市」駅より、とよたおいでんバス下山・豊田線大沼行きに乗換え、「大内」バス停下車、登山口まで徒歩約15分
東海環状自動車道「豊田松平IC」より約10分

梟ヶ城・市場城…知る人ぞ知る穴場城跡

「地元の人しか知らない」とは、こういう場所のこと。豊田市には、観光地化されていない、けれど歴史好きの心をくすぐる“ひっそり系”の城跡が点在しています。

梟ヶ城(ふくろうがじょう)は、梟町という地名そのままの場所にある小さな山城。遺構は限られますが、地元では戦国期の存在として語り継がれてきました。静かな山中で、鳥のさえずりと共に歴史の気配を感じるひとときが過ごせます。

一方、市場城(いちばじょう)は、市場町に位置していたとされる城。現在、城としての形はほとんど残っていませんが、町名にかつての記憶が宿っています。「何もない」がむしろ良い、という静かな感動があります。

歩きやすさ重視!初心者向けモデルコース

「山城って登るのが大変そう」と思われがちですが、豊田市ではしっかり整備されたウォーキングコースも充実しています。市の健康づくり事業と連動していて、歴史と運動をセットで楽しめる内容になっています。

おすすめは、美術館駐車場を起点とする「朝日丘七州城コース」。寺社や旧跡をめぐりながら、道端の季節の花も楽しめる約4.5kmのコースです。

もう少しゆったり歩きたいなら、「樹木コース」(約3km)もおすすめ。“挙母城下町”と呼ばれた一帯をぐるりと巡りながら、江戸時代の町割りや道の曲がり方に想像をめぐらせるのも楽しい時間です。

こうした“城歩き+健康”の組み合わせは、ただの観光ではない、自分の足で感じる学びの旅になります。

――

歴史ロマンに包まれながら、歩いて、登って、ちょっと休憩して。また一歩、豊田の奥深さに触れたくなる。そんな余白のある登城体験が、この土地にはあります。

豊田の城巡りから立ち寄りたい、知る人ぞ知る名スポット

豊田市の城跡を歩いていると、歴史の奥行きに浸る時間が増えていきます。でも、せっかくなら「歴史+α」の寄り道も楽しみたいところ。ここでは、登城ルートのついでに立ち寄れる“とっておき”のスポットをご紹介します。静かな町並みや色彩豊かな自然、建築美に包まれた美術館まで。どれも一度立ち寄れば、豊田という町の印象がグッと深まる場所ばかりです。

江戸時代の空気が息づく、足助の町並み

足助城のふもとに広がる「足助の町並み」は、まるで江戸の商家がそのまま残っているかのような静かな通り。白壁と格子窓の町屋が連なり、ゆるやかな坂道に石畳が敷かれた景観は、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。

秋になると、この町並みに香嵐渓の紅葉が重なり、歴史と自然が一枚の絵のように溶け合います。喫茶店の暖簾がはためく音、川沿いの柳が風に揺れる音、足音だけが響く午後。時間の進み方が変わる場所です。

彩りの渓谷「香嵐渓」で、四千本の紅葉に包まれる

言わずと知れた紅葉の名所「香嵐渓」。足助の町から徒歩圏内にあるこの渓谷は、11月中旬から下旬にかけて約4,000本のカエデが斜面を彩り、まるで赤や黄色の波が山を覆っているかのような絶景になります。

夜になるとライトアップも行われ、昼とはまったく異なる幻想的な世界が広がります。橋の上から見る川面に映る紅葉は、まるで水に咲く花のよう。足助城の山道を下ってきた身体に、この景色はとびきりのご褒美です。

アートと建築の競演、豊田市美術館

挙母城跡のすぐ隣にある「豊田市美術館」は、城跡めぐりに文化の風を吹き込むスポット。谷口吉生が設計した建物は、水盤に映るガラスの外壁や空に向かって開くような構造で、建築そのものがひとつの作品のように感じられます。

展示は国内外の近現代アートが中心。特別展の開催時期には、建築好きから美術ファンまで多くの人が訪れます。城跡の石垣を眺めたあとに、美術館で抽象画と向き合う。そんなふり幅のある時間が楽しめるのも、この場所ならでは。

家康のルーツに浸るなら、松平郷の山里へ

もし徳川家康という名前に少しでも興味があるなら、「松平郷」にはぜひ足を運んでみてください。ここは、家康の祖先・松平親氏が築いた松平氏発祥の地。山あいに静かに広がるこの集落には、「松平東照宮」や「高月院」、そして「松平城址」などが点在しています。

春は桜、梅雨時は花しょうぶ、秋は紅葉が見事で、四季折々の表情が楽しめるのも魅力。歴史の“はじまり”を肌で感じながら、深呼吸できる場所です。公共バスでのアクセスも整っていて、登城ルートに自然に組み込める立地です。

紅葉と桜の共演、小原の四季桜

最後にもうひとつ、豊田ならではの風景を。小原地区では、春と秋の年2回咲く珍しい「四季桜」が楽しめます。中でもおすすめは11月。紅葉と四季桜が同時に咲く時期で、赤と白のグラデーションが山肌にふんわりと広がります。

城跡や町並みをたどる旅に、“季節の特別公演”のような景色を加えてみるのも良いかもしれません。道の駅「小原」では地元産の特産品も並び、旅のおみやげ探しにもぴったりです。

スポット春(桜)秋(紅葉)夜景・ライトアップ年中の魅力
桜城址公園石垣と静かな雰囲気
足助城復元された戦国山城
香嵐渓◎◎◎(11月)渓谷と町並みの調和
水源公園◎(春)川辺と広場の開放感
松平郷○(竹あかり)東照宮・高月院など史跡
小原の四季桜◎(同時)珍しい“桜と紅葉”の共演

豊田の城巡りは、ただの歴史探索では終わりません。ひとつひとつの寄り道が、まるで過去と現在をつなぐ小さな橋のようになって、気がつけば“豊田”という土地のことがぐっと近く感じられるはずです。歩いて、立ち止まって、寄り道して。そんな余白のある旅が、ここにはちゃんと用意されています。

まとめ

“登城”と聞くと、険しい山道や専門的な知識が必要そう…そんなイメージを持たれる方もいるかもしれません。でも、豊田市で体験できるのは、もっとずっと身近で、気軽で、それでいて深く心に残る“ゆる登城”の時間でした。

挙母城跡をはじめとする数々の城跡を歩きながら、そこに生きた人々の息づかいや、季節の移ろい、そして今を生きる町の姿までもが見えてくる。この町は、ただ史実をなぞるだけではなく、“過去と今”をゆるやかにつなぐルートそのものが、ひとつの景色になっています。

歴史好きの方はもちろん、のんびり写真を撮りたい方や、自然の中でリフレッシュしたい方にもぴったりのルートです。「知る」だけでなく、「感じる」「癒される」「撮りたくなる」。そんな“行ってよかった”が積み重なる場所が、豊田にはそっと用意されていました。

一歩ずつ、自分のペースで、景色と歴史をたどってみてください。きっと帰る頃には、心のどこかがふわっと軽くなっているはずです。

▼今回のポイントおさらい

  • 挙母城跡は、アートと歴史が融合する絶景スポット
  • 足助城では、戦国時代の山城体験ができる
  • 松平郷では、徳川家康のルーツにふれることができる
  • 香嵐渓・小原の四季桜など、季節の美が豊富
  • 美術館や町並みも充実。寄り道こそ豊田の醍醐味

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よくある質問

豊田市の城跡は、初心者でも巡れますか?

はい、ほとんどの城跡が整備されていて、初心者でも安心して歩けます。足助城のような山城も、登山道がしっかり整備されており、スニーカーと動きやすい服装があれば十分。時間に余裕をもってゆっくり登れば、体力に自信がなくても楽しめますよ。

どの季節に行くのがおすすめですか?

季節によって楽しみ方がガラリと変わるのが豊田の良さです。春は桜城址公園や桜並木が見頃、秋は香嵐渓や足助の町並みが紅葉で彩られます。逆に、観光客が少ない初夏や冬の静けさを狙って訪れるのもおすすめです。

車がないとアクセスは難しいですか?

市街地にある挙母城跡や豊田市美術館は公共交通でもアクセス可能ですが、足助城や松平郷など山間部にあるスポットは、車があると便利です。ただし、松平郷などはバス路線も整備されていますし、組み合わせ次第で公共交通でも無理なく楽しめます。

観光地っぽくない場所はありますか?

はい、たとえば梟ヶ城や市場城は観光パンフレットにほとんど載らない“通好み”の城跡です。案内板がない場所もあるので、事前に地図で場所を確認してから訪れるのがおすすめ。人が少ない分、静かに歴史の気配を感じられます。

1日で全部まわるのは無理ですか?

全部を1日でまわるのは少しハードですが、テーマを決めて2〜3カ所を巡る形なら問題ありません。「挙母城跡+美術館+夜桜」や、「足助城+香嵐渓+足助の町並み」など、エリアでまとめてルートを組むと、移動もスムーズで楽しみやすいですよ。目的に合わせて、“ゆるく”計画するのがこのエリアの楽しみ方です。

2025年04月13日 更新

追記しました。

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